練習


娘は夕方の六時には風呂に入って、八時には遅くとも寝る、というパターンがママの不断の努力によって根づきつつある。これが崩れると、夜泣きとか、次の日の機嫌が悪くなったりと厄介なので、この生活パターンは極力守らなきゃいけないんだけど、そうすると、仕事から帰ってくると、大抵もう娘は寝ちゃってて、寝顔しか見れないのは寂しい限り。当然起こさないように静かーに行動しなきゃいけないので、ガサツな自分には大きな音をたてやしないか、なかなか緊張する時間でもある。とにかく楽器に触るなんてもってのほかだから、もともと下手くそな腕がさらになまっていき、カミさんに本気で心配されはじめるのであった。