STRESSBALL / Stressball

Stressball

Stressball

ニューオ−リンズのプログレッシブなスラッジバンドによる1994年の唯一のアルバム。だいぶ前にDOWNかCROWBARのサンクスリストかインタビューで名前だけ知っていたところ,よくCD購入時の大参考にしているdoimoiの人が激賞していたので購入した1枚。ずいぶんとつきあいの長い,よく聴く1枚になってしまった。


ミッド〜スローな引きずるようなテンポ,ローチューニング,ハイトーンボーカル,そして変な展開に変拍子とくればまあCONFESSORを思い出 さずにはいかない変態バンドです。あちらさんよりもスラッシュ成分が多めで,よりザクザクとメタルらしい場面が多く,ドロドロズルズル具合が和らいでいる分聴きやすいという,実に良いあんばいのバンド。
ニューオ−リンズスラッジ界隈のバンドのサンクスリストで名前をよくみかけることからも,EYEHATEGODやCROWBARあたりとつるんでいたのだろうと思われますが,EYHATEGOD的なサザン・ブルース色は薄く,ゴリゴリザクザクのリフと時々停止寸前まで減速する重量級変拍子でのたうち回るという,実に個性的な音を出しています。



このアルバム1枚のみで解散してしまったのが実に惜しいバンドですが,1997年には「Above the Surface」というタイトルでDemo音源も出しています。Youtubeでも聴けますが,1stの路線にサザンロック風味を少し取り入れ,NOLA スラッジらしいラフと豪快さを組み込んだ実に格好いい音になっていて,2ndが出てたら絶対買ったのに…となるクオリティです(ただ,demo音源なので,音は悪いです。ラフな演奏もdemo音源だからという面が大いにあるだろうことは事実ですが)。

もうちょっと脚光を浴びて良いバンドだと思うので,ぜひ聴いてみて下さい。





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